学園王子様は、俺様です。
「ただいまー」
あ、北村くんが帰ってきた。
「北村くん、おかえりなさい♪」
あたしは笑顔で北村くんの元に行ったんだけど…
あれ…なんか不機嫌??
あたし…何かしたかな…。
「…お前、さ」
玄関からリビングに移動しながら、北村くんが言う。
「……なわけ?」
北村くんの声が小さすぎて、あたしの耳には届かない。
「…えと…聞こえない、です」
なんとなく、敬語になってしまう…。
すると、北村くんは「…はぁ」とため息をついて…