学園王子様は、俺様です。
ちょ、ちょ…っ
この体制は…っ
あたしはソファーに座っちゃったんだけど…
涼太は立ったままあたしの顔の横にある壁に、手をついている…
か、壁どん、て言うんだっけ…。
ちょっと違うけど…。
「なぁ、誰が調子狂わせてんの?」
ち…近いっ…!
あたしと涼太の顔の距離は、約5、6センチ…
ドッキン、ドッキン、とあたしの心臓はうるさい。
「…あ、あたし…?」
よくわからないけど、きっとあたしのせいなんだな…と分かる。
「そ、わかってんじゃん。
じゃあ…俺の調子狂わせた責任、とって」