学園王子様は、俺様です。
「どうして…?」
…あ、告られてんだっけ。
どうして、とか……
絶対ぇ自分に自信あるんだな。
「今は彼女とかは、いいかな…
勉学に励みたいんだ」
オンナが逆上しないように柔らかく言う。
すると、オンナは納得したのか「うん、わかった…」と言ってその場から去った。
ったく…毎朝疲れんだけど。
***しばらくして、教室から
「今日転校生くるんだって〜♪」
と聞こえてきた。
…へぇ。
…ま、オンナじゃなきゃいいかな。
「それも、女の子だって!
聞いた話によると、超可愛いらしいよ〜」
…マジかよ。
俺は、周りに気づかれないようにため息をついた。
…関わんなきゃいいだけだけど、俺の場合学級委員長だから
校舎案内とか、ありえるよな…。