好きな人。
好きな人。



「…そっか、ごめんなさい……。」

「いや、俺の方こそごめん。ありがとう」



パタパタパタ、と可愛らしい音をたてて、走り去っていく女の子。

それを少し気まずそうな顔を見る、見覚えのある男。




それを木の幹に隠れてみている、あたし。



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