好きな人。
好きな人。
「…そっか、ごめんなさい……。」
「いや、俺の方こそごめん。ありがとう」
パタパタパタ、と可愛らしい音をたてて、走り去っていく女の子。
それを少し気まずそうな顔を見る、見覚えのある男。
それを木の幹に隠れてみている、あたし。
< 1 / 29 >
メニュー