好きな人。
大体、観星はあたしと同じ日直だ。
しかし奴は「俺今日、ちょっと部活でミーティングあるから!」と言って途中で抜けだした。
日直の時に気付けよ、と思いながら体育館へ向かうと、ふと途中で観星を見つけたのだ。
体育館の玄関に立った時、左側にあり駐車場に面している細い通路。
靴箱や、大きいバカッてあく扉とかがある。
そこに観星がいた。
「あー、観星!プリント忘れて―――」
あたしはそう、声をかけようとしたが
観星に隠れていて見えなかった、その小さく華奢な体の女の子が見えて、思わずそこにあった木の幹に隠れたのだ。