君と僕との物語
この糸をたどっていった先に、きっと君はいるんだろう。

そう思って僕はこの糸をたどってみたことがある。

だけどまだ子供だった僕には遠すぎて。

追いかけても、

追いかけても、

君に届かなくて。

悲しくなった。

ひょっとしたら、いつまでたっても君に逢えないのかもしれない。

もしかしたらこの糸の先には誰もいないのかもしれない。

そんなことを考えた。

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