君と僕との物語
6、「君に届ける物語」
僕が郵便を届けるとき、君はいつも外で待っていた。
晴れの日も、
雨の日も、
風が強い日も、
いつも、
いつも。
もちろん、毎日君に手紙が届くわけではない。
それでも君はいつも何かを待っていた。
僕から郵便物を受け取ると、それらを一つ一つ確かめて、残念そうに肩を落とす。
それが何だか申し訳なくて、僕はすみませんとつぶやいていた。
『あっ、すみません。あなたのせいではないんです!本当に、いつもお疲れ様です』
少し慌てたように早口でそういう君の様子がおかしくて、
思わず笑ってしまった。
晴れの日も、
雨の日も、
風が強い日も、
いつも、
いつも。
もちろん、毎日君に手紙が届くわけではない。
それでも君はいつも何かを待っていた。
僕から郵便物を受け取ると、それらを一つ一つ確かめて、残念そうに肩を落とす。
それが何だか申し訳なくて、僕はすみませんとつぶやいていた。
『あっ、すみません。あなたのせいではないんです!本当に、いつもお疲れ様です』
少し慌てたように早口でそういう君の様子がおかしくて、
思わず笑ってしまった。