君と僕との物語
君は何を待っているんだろう?

家族からの便りだろうか?

恋人からの便りだろうか?

それとも何かの知らせだろうか?

君に手紙を届けるとき、僕も期待している自分に気付いた。

君に手紙を届ける自分を誇らしく思って。

今日も君に会いに行く。

だけど、君は珍しくいなくて。

僕はがっかりしながら郵便受けに手紙を投函する。

君とわずかな言葉を交わすことが、

いつの間にか僕の楽しみになっていたみたいだ。


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