君と僕との物語
外の世界は僕らが思っていた以上に広くて、君はいつも目を輝かせていた。

子供みたいに。

わくわくしていて。

僕は君が心底羨ましくて。

目が離せなかった。

研究者と言うのは本当に君の天職だったんだろう。

没頭し過ぎて倒れる君を止めたり、看病したり、体調管理したり、僕は自分の仕事以上に君にかかりきりだった気がする。

僕はほとんど君の専属医だったね。

一度本気で怒ったら君が泣いてしまって、僕のほうがごめんって何度も謝った。

そんな些細な事でもちゃんと覚えてるよ。

毎日が、僕はとても幸せだったから。
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