一途過ぎたら大変!?
~Side 誠也~
・・・・・・失敗した。
完全に舞さんを怖がらせてしまった。
役員会に行く時、思いがけず二人きりになれたので浮かれすぎた。
思わず告白したものの、舞さんは泣きそうな顔をし「ごめんなさい」と言ったきり震える手で俺の手を振り払い役員会の場所まで走っていってしまった。
すぐ追いつくものの、隣の席に着くとき舞さんの体が硬直するのが分かった。
怖がらせるつもりなど無かった。
驚かせるつもりも無かった。
もう少し時間をかけて近づくつもりだったのに・・・・・・。
ただ、我慢が出来なかった。
役員会の話が永遠に続くのかって思うくらいに長く感じた。
舞さんは可愛い、子供の頃も可愛かったが、成長した舞さんを見てさらに惹かれた。
しぐさも俺を上目遣いに見る瞳も優しい笑顔もやっぱり好きだ。
俺があきらめるなんて舞さんのことではありえない。
そのためにはなるべく怖がらせないようにしないと。
もし、避けられるようになったらたまらない。
まず、怖がっている舞さんを何とかしないと・・・・・・。
早く終われ!役員会!!
俺のあせりもむなしくたっぷり役員会に時間を取られたが、やっと終わり解散の声がかかった。
俺は急いで隣に座って居る舞さんに話しかけた。
「舞さん今日は遅くなりましたので、送らせてもらってもいいですか?」
「遅く・・・・・・?」
「はい、すでに6時過ぎてますので・・・・・・」
どこかぼーっとしている舞さんに
「舞さん?大丈夫ですか?どこか具合が?」
心配になって聞くと突然立ち上がって
「あ、あの、私大丈夫だから。一人だから」
・・・・・・明らかに動揺している・・・・・・
俺は落ち着かせようと
「舞さん、この役員会の前に言ったことすぐに返事をしてくださいと言った訳ではありませんよ。
まずは、友達として接してみませんか?」
「お友達?」
「そう、友達。そんなに深く考えなくていいんですよ。沢口さんのように接してもらえたらいいんです」
「・・・・・・玲奈ちゃんはそんなに背がおっきくないよ?」
可愛く言う舞さんに俺は心に思いっきりブレーキをかける。
これ以上がっついて怖がらせてたまるか。
なるべくゆっくり舞さんの目を見ながら
「さすがに背は小さく出来ないのですが、仲の良い友達になれたら幸いです」
「友達・・・・・・友達・・・・・・うん、わかった」
舞さんの中ではどう心を整理したのかやっと笑顔を見せてくれた。
今はこれでいい。
心を押し潰された様な感覚だが俺の痛みなんてどうでもいい。
絶対に舞さんから離れたくないそっちの方がどうかなりそうだ。
「さぁ、一人で大丈夫じゃありません。女の子が一人で夜歩くもんじゃないですよ?送りますね」
気を取り直して言った俺に
「・・・・・・夜って言うほどじゃないのに・・・・・・誠也君ってお父さんみたい」
舞さんはくすくす笑いながら鞄を持ち教室の出口に向かう。
「お父さんって・・・・・・せめてお兄さんくらいにしてください」
「・・・・・・誠也君って天然って言われない?」
俺の顔を覗き込み小首をかしげさらに笑顔になる。
くっ!!ぎゅってしてぇ!
俺には舞さんが小悪魔に見えます。
ん?可愛らしいから小悪魔ではなく小天使?
なんでもいいかぁ~可愛いのに間違いはないし。
絶えろ!俺!!
そんなこと考えているなんて知られたくない。
必死に落ち着いている顔をし、舞さんを家に送るため一緒に教室を出た。
完全に舞さんを怖がらせてしまった。
役員会に行く時、思いがけず二人きりになれたので浮かれすぎた。
思わず告白したものの、舞さんは泣きそうな顔をし「ごめんなさい」と言ったきり震える手で俺の手を振り払い役員会の場所まで走っていってしまった。
すぐ追いつくものの、隣の席に着くとき舞さんの体が硬直するのが分かった。
怖がらせるつもりなど無かった。
驚かせるつもりも無かった。
もう少し時間をかけて近づくつもりだったのに・・・・・・。
ただ、我慢が出来なかった。
役員会の話が永遠に続くのかって思うくらいに長く感じた。
舞さんは可愛い、子供の頃も可愛かったが、成長した舞さんを見てさらに惹かれた。
しぐさも俺を上目遣いに見る瞳も優しい笑顔もやっぱり好きだ。
俺があきらめるなんて舞さんのことではありえない。
そのためにはなるべく怖がらせないようにしないと。
もし、避けられるようになったらたまらない。
まず、怖がっている舞さんを何とかしないと・・・・・・。
早く終われ!役員会!!
俺のあせりもむなしくたっぷり役員会に時間を取られたが、やっと終わり解散の声がかかった。
俺は急いで隣に座って居る舞さんに話しかけた。
「舞さん今日は遅くなりましたので、送らせてもらってもいいですか?」
「遅く・・・・・・?」
「はい、すでに6時過ぎてますので・・・・・・」
どこかぼーっとしている舞さんに
「舞さん?大丈夫ですか?どこか具合が?」
心配になって聞くと突然立ち上がって
「あ、あの、私大丈夫だから。一人だから」
・・・・・・明らかに動揺している・・・・・・
俺は落ち着かせようと
「舞さん、この役員会の前に言ったことすぐに返事をしてくださいと言った訳ではありませんよ。
まずは、友達として接してみませんか?」
「お友達?」
「そう、友達。そんなに深く考えなくていいんですよ。沢口さんのように接してもらえたらいいんです」
「・・・・・・玲奈ちゃんはそんなに背がおっきくないよ?」
可愛く言う舞さんに俺は心に思いっきりブレーキをかける。
これ以上がっついて怖がらせてたまるか。
なるべくゆっくり舞さんの目を見ながら
「さすがに背は小さく出来ないのですが、仲の良い友達になれたら幸いです」
「友達・・・・・・友達・・・・・・うん、わかった」
舞さんの中ではどう心を整理したのかやっと笑顔を見せてくれた。
今はこれでいい。
心を押し潰された様な感覚だが俺の痛みなんてどうでもいい。
絶対に舞さんから離れたくないそっちの方がどうかなりそうだ。
「さぁ、一人で大丈夫じゃありません。女の子が一人で夜歩くもんじゃないですよ?送りますね」
気を取り直して言った俺に
「・・・・・・夜って言うほどじゃないのに・・・・・・誠也君ってお父さんみたい」
舞さんはくすくす笑いながら鞄を持ち教室の出口に向かう。
「お父さんって・・・・・・せめてお兄さんくらいにしてください」
「・・・・・・誠也君って天然って言われない?」
俺の顔を覗き込み小首をかしげさらに笑顔になる。
くっ!!ぎゅってしてぇ!
俺には舞さんが小悪魔に見えます。
ん?可愛らしいから小悪魔ではなく小天使?
なんでもいいかぁ~可愛いのに間違いはないし。
絶えろ!俺!!
そんなこと考えているなんて知られたくない。
必死に落ち着いている顔をし、舞さんを家に送るため一緒に教室を出た。