魔法がとけるまで
魔法にかけて
仕事が終わると、私は慌てて病院へと向かった。


座間さんは、ベッドに座っていた。良かった。気がついて…。



「座間さん」



恐る恐る声をかけると、私の顔をじっと覗きこむように見つめた。



そ…そんなに見つめないで下さい!イケメンに直視されたことないから、耐えられへん!



「…あなたは?」



「…へっ?」



「あなたは、私の知り合いですか?」



え…?何っ!?
座間さん、もしかして?


「えっ…と」



知り合い…といえば知り合いやけれど…。座間という名字と、ニッキューのドライバーということしか知らない。



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