魔法がとけるまで
会社の判子を持って受付に向かう。受付からいちばん近い席に座っている私の、雑用のひとつだった。



「雪がちらついてきましたよ」



「運転、気をつけて下さいね!これ、良かったらどうぞ」



さっきもらったガムを渡した。川崎さんには悪いけれど、私、ミントのガムが苦手やねん。



「ありがとうございます!」



ガム一枚と引換に、座間さんの爽やかな笑顔をいただいた。



…キュン…!



「ご苦労様です」



ヨシ!これで残りの時間も頑張れるぞー!



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