魔法がとけるまで
「えっ!?ちょっ…と!」


綾瀬さんは、何を思ったのか、お姫さま抱っこをした。足をジタバタさせる私…。その反応にニヤリとすると、そのままベッドに連れて行った。



「ジタバタすんなよ」



そう言って私を見つめると、優しく唇に触れるキスをした。



「…祥子…」



私の名を呼んで、ふぅっと耳に優しく息を吹きかける。ゾクッとして、きつく目を閉じた。



耳朶を甘噛みすると、首筋をなぞるように、丁寧に愛撫する…。



「あ………」



思わず漏れるため息…。


「……二さん……」



消え入りそうな声で、名前を呼んだ。



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