魔法がとけるまで
「川崎さんと…付き合ってるんでしょ?」



「そういう祥子さんこそ中華料理屋で…男に迫られてましたやん?」



う…。やっぱり、バレてたか…。



「あれは同期で…。たしかに付き合ってましたけれど…別れましたし…」


「オレは、川崎さんとは付き合ってませんよ。誘われて食事に行っただけで、恋人気取りされて…断りましたよ」



川崎さんの、涙の理由がわかった。



「ほな祥子さん、今フリーなんですね?」



「はぁ…」



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