ツンデレくんを呼んでみた。
不屈心
全てはうまくいっているはず、だった。


「飯田さん、俺と付き合ってください!」


なのに、どうしてこうなったんだっけ。


あたしのせいではない気もしなくはない(自分で言っててどっちだかわからなくなってきた)。


「あの、ですから、あたしには彼氏が」

「今すぐ別れてきてください!」

「なんでだよ」


あたしと二つしか歳は違わないはずなのに、10代の若々しいパワーに圧倒されそうになっている。


そういえば、中出と偽のカップルしてた時もあたしはまだ10代だった(あたしは早生まれである)。


あたしがあんなに後先考えずに行動できたのは、若さ故の無鉄砲さからだったのだろうかとぼんやりと考えた。


目の前の若い男の子に翻弄されそうで少し怖い。


少しでも油断したら猛烈なパワーに圧倒されて思わず頷いてしまいそうで、常に気を張っていなければならない。


正直、疲れる。


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