ツンデレくんを呼んでみた。
中出はあたしを軽い女ではないとは言ってくれたけど、それでも昨日はやっぱりあたしの警戒心が足りなかったと思う。


山崎がどんなことを考えてあたしに近づいていたのかはわかっていたのに、どこかでまだ大丈夫だと思っていたのだ。


あたしに安っぽい物語のようなことが起こるわけない。山崎は本気であたしのことをどうこうしようなんて思っていない。


現実逃避をするように、ずっと考えていた。


油断していたとも言える。


今まで中出と付き合うこと以外本当に何もなかったあたしは、男を軽く見ていた節もある。いきなり襲ってくるなんてそこらへんの男がすることじゃないと、ましてやあたしにそんなことが起こるなんてありえないと。


自分は甘かったのだと今更痛感する。


本当に、こんなことは誰にでも起こりうるのだ。


それでも、と思う。


どうしてあの時ウォッカと知らずに飲んでしまったのかと後悔は募る。


あれさえなければ、あたしは山崎の部屋のベッドに寝ることはなかった。例え流れでそうなってしまっても、最初の段階で抵抗することはできたはずだ。


起こってしまったことは仕方ないというけど、あたしはひたすら自分のしたことを後悔した。


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