ツンデレくんを呼んでみた。
あたしはそれから食器を片付けたり、スマホをいじったりして時間を潰したけど、二時間近く経っても中出は一向に起きる気配がなかった。
「中出ー、日が暮れちゃうよー」
今は冬だ。5時になると辺りはもう薄暗くなる。車で帰るとはいえ、危険を省みず暗い中運転するのは控えてほしい。
中出はこちらに顔を向けて寝ていた。
普段はガード固すぎるくせに、なんとまあ無防備な寝顔だこと。
(普段の中出は、キスは許しても押し倒す以上のことは決して許してくれない)
あたしは中出に近づいて顔を見つめた。
相変わらず綺麗な肌だなあ。自覚はないだろうけど。
ゆっくりと顔を近づけて唇に触れた。中出の寝息があたしの唇を撫でた。
「…………寝込み襲うな」
唇を離すと、中出の目がゆっくりと開かれた。
その目はあたしを捉えて、不機嫌そうに細められていた。
「キスで起きるとか、中出は眠れる森の美女ですか」
「あほか。俺男なんやけど」
中出はため息をついて起き上がった。
「今何時?」
「5時前」
「……奈子って、だいぶ変態やな」
「知らなかった?」
「知ってた」
まさか寝込み襲われるとは思わんかったけど、と中出は呟いて、スマホをちらりと見た。
「あ、奈子」
「何?」
「枕、汗くさいから洗った方がいいと思う」
「……」
余計なお世話だ。
「中出ー、日が暮れちゃうよー」
今は冬だ。5時になると辺りはもう薄暗くなる。車で帰るとはいえ、危険を省みず暗い中運転するのは控えてほしい。
中出はこちらに顔を向けて寝ていた。
普段はガード固すぎるくせに、なんとまあ無防備な寝顔だこと。
(普段の中出は、キスは許しても押し倒す以上のことは決して許してくれない)
あたしは中出に近づいて顔を見つめた。
相変わらず綺麗な肌だなあ。自覚はないだろうけど。
ゆっくりと顔を近づけて唇に触れた。中出の寝息があたしの唇を撫でた。
「…………寝込み襲うな」
唇を離すと、中出の目がゆっくりと開かれた。
その目はあたしを捉えて、不機嫌そうに細められていた。
「キスで起きるとか、中出は眠れる森の美女ですか」
「あほか。俺男なんやけど」
中出はため息をついて起き上がった。
「今何時?」
「5時前」
「……奈子って、だいぶ変態やな」
「知らなかった?」
「知ってた」
まさか寝込み襲われるとは思わんかったけど、と中出は呟いて、スマホをちらりと見た。
「あ、奈子」
「何?」
「枕、汗くさいから洗った方がいいと思う」
「……」
余計なお世話だ。