大好きなキミ。
そしてふたりとも自分の家の前にたつ。
「じゃーな!」
「あ、うん。バイバイ。」
この時、この瞬間。
私は少し寂しくなる。
明日の朝まで会えないんだーって。 会おうと思えばあえるけど。
でも、放課後は寄り道以外にあんまり私たちは遊ばない。
そして翔は自分の家に入っていった。
私はいつも見送ってから家に入る。
「ただいま。」
「あ、おかえり!奈留!」
異常に元気なこの人は私のママ。
「ただいまー!お腹すいたー!」
「そう言うと思ってお昼ごはん作っておいたのよー♪」
ママのごはんは絶品だ。
「ママ泣いちゃったなぁ。入学式。」
「入学式で泣いたの?」
「なんか感動したのよねぇ。翔ちゃんも大きくなったし、隆二くんも愛ちゃんも。」
ママは翔のことを小さい頃から知ってて隆ちゃんと愛ちゃんのことは小学生以来から知っている。
「ついこの間も遊びに来たばっかりでしょ?それより…ごはん食べたいし!」
「そうだけどさー!はいはい。もう出来るからねー!」
「あ!あのさ、奈留!」
「ん?」
ピンポーン
「あら。ちょうど来たみたい。奈留、開けてきてー!」
誰が来たのか聞こうと思ったけどどうせ出れば同じかーと思い、私はインターフォンの受話器を取らず出た。