大好きなキミ。

いきなり。




玄関のドアを開けたら…



「え!翔!?」

翔がいた。

「なにが、え!だよ。」

そう言って翔は家の中へ入っていた。

「翔ちゃん、いらっしゃーい♪」

元気にママが言う。

「ママが呼んだの?翔のこと!」

「呼んだと言うかー、翔ちゃんのママ今日いないらしいし、お昼ごはんいっしょにどうかなぁーと思ってね♪」

ママは私になにも言わず、こういうことするからビックリする。

「そうだったのか…」

「翔ちゃん、そこ座っててー!奈留、翔ちゃんのテーブルクロス敷いて。」

「はいはーい。」

私はお客さんが来たとき用の所にテーブルクロスを敷いて、その横の私の定位置に座った。
ママは私の前で、その横がパパで。
パパの前の席がお客さん用のところだ。

「さんきゅ。」

「あ。うん。」

翔のひとことひとこにビックリしてしまう。
テーブルクロスを敷くだけでも緊張しちゃう。

「奈留ー!ごはん出来たから運ぶの手伝って。」

「はーい。」

「俺も手伝うよ。」

「あ。ありがと。」

こういう行動とか言動にキュンキュンしてしまう。


そして、ダイニングテーブルにごはんが並んだ。
サラダ、ドリア、スープ。
なぜか、フランスパン。
今日は洋食だ。

「「「いただきまーすっ」」」


< 13 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop