大好きなキミ。
「めっちゃ美味しい~♪」
「奈留ってほんまおいしそうに食べるよな。笑」
「え。そうかなあ?笑わっかんないや笑とりあえず、美味しいからいいのー笑」
こんな楽しい幸せな時間は終わるのが早い。
楽しい時間ほど早く感じるのはなぜだろう。
過ぎる時間はいっしょなのに。
私は必ず翔を玄関まで見送りにいく。
「今日はありがとうな。」
「うん。」
パタパタパタパタ(スリッパの音)
ママが来た。
「翔ちゃん。これ持ってかえって家族のみんなで食べて~♪」
そう言ってママは小さな箱を渡した。
「ありがとうございます。お母さんも喜びます。」
「よかった!あのね、いちごのタルトの他にもクッキーとか入ってるから陽翔(アキト)くんと食べてね!」
翔には陽翔(アキト)と言う名前の弟がいる。
陽翔くんは今日はお友だちの家にいるそうだ。
「ありがとうございます!陽翔も喜びます!」
「いっぱいあるから欲しくなったら言ってね!隣同士なんだから笑」
「はい!では、帰ります。」
「ばいばーい。」
「陽翔くんによろしくね~♪」
「おう!では。」
翔は帰っていった。