KEEPER
第1章
母親の勘
「ヒャッ-----!!」
やっぱり、お母さんは 正しかったのかもしれない……
ブォ…ン……ブォ…ン……
恐る恐る アクセルを ふかして みるんだけど、
空回りしているのが わかる。
ドクン…ドクン…
街灯ひとつない この田舎道 を
いつ 誰が 通るというのか。
途方もない 不安が
夜の闇とともに わたしに襲いかかった。
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