オタ恋っ!
結論、とにかく近づきたいっ!
「あずー!」
…?
…この声は…
「おはよ」
栞里だ。
「おはよう」
「あずは毎日早いね〜。私なんかギリギリだよ」
「あと10分はやく起きればいいじゃん」
「うわー!絶対無理!笑」
…………
山内栞里。
明るいムードメーカーで友達も多くて。
私とは正反対だけど、仲がいい。
そして…
「また北瀬さんの聴いてたの?」
私がオタクということを唯一知っている友達だ。
「いいじゃん、かっこいいんだもん。
栞里も聞いてみなよ、はまるよ」
「いいです〜うちには蓮がいるから♡」
「羨ましいですなぁ」
「えへへ」と、栞里は照れ臭そうに笑った。