オタ恋っ!
「…去年委員会で同じだった川崎です。川崎ひかるです」
…川崎?
………!
あー。
あの川崎くんか。
委員会で席が隣になって…
でもクラス違くて…
今更なんの用だろう。
「覚えてるよ。それで?」
久しぶり!感を出して応える。
「え?」と言わんばかりに頭の上に?を浮かべる。
……まさか
「呼び止めただけ?」
だったらこの時間を返せ。
私は今、一分一秒を争わねばいけないのだ。
CDは届きたてが1番いい!
まだかなーまだかなー、と待っていて
やっと届いたものを聞くのが私の至福のひととき…
家に帰ってもう届いてあり、なおかつ母が玄関の入り口に置きっぱにしたCDを聞くのだけはなんとしてでも避けたかった!
しかし、時間的にはもう届いている時間…
新鮮さがなくならないうちに、冷たく冷え切ったところに置かれた届け物の包みを私の暖かい部屋へと移動させなければいけない…
だから私にはこの時間が大切なのはわけで!
だからさっさと用事があるのなら済ませてほしいわけで!泣
「あのっ」