オタ恋っ!
第4章
名前を付けたくなかっただけ。
ーーー……
あれからずっと涙が止まらなくて
気がつけば疲れて眠っていた。
………
「うわ、腫れてる」
鏡に映る自分の姿。
瞼が赤く腫れていて。
ーーガタンッ
冷凍庫にあるそれをビニール袋に入れて
瞼に当てて、冷やす。
…………
今日は少し遅れて行こう。
栞里に遅刻のメールをするために
一度部屋に戻った。
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名前を付けたくなかっただけ。