オタ恋っ!
ーーー………
カバンを栞里の家に置いてきた私は
名残惜しくも駅には向かわず
途中二手にわかれる道で、川崎とは別々に帰ってきたのだ。
そして今、私は栞里の話を聞いて
絶叫している。
「…それじゃあ、川崎が好きっていうのも嘘だったってこと!?」
「そんなの当たり前じゃーん♡うちには蓮がいるし♡」
…という。
私が、川崎を好きだと自覚するために
演技をしていたと言うのだ。
……栞里さん。
あなた演劇部に入ったらどうです?
……焦。