二枚





つい昨日の朝までいた父。




「行ってくるな。」と出ていく間際に、私にいつも笑顔で声をかけてくれていた。




うん、行ってらっしゃい。気をつけて、事故しないようにね。




この言葉が最期になるとは思いもしていなかった。




通夜の日に、父の遺影を見てそんな事思い出した。




と、同時に、私も父のようにな立派な刑事になろうと心に決めたのだ。




その後祥子は、父方の祖母の家に預けられた。





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