私が恋したのは女の子でした。
 反論の言葉なんか出るわけない。

 男の子と同じように扱ってるつもりだったけど、かえでくんにとってはそうじゃなかっただなんて。

 そして極めつけの最後通告。

「もういいよ。帰って」

 なんで……? 

 なんでこうなっちゃったの……? 

 今日は楽しく会いたかったのに……。

 こんなふうになることなんて想像もしてなかった。

「まだ暗くないから一人でも帰れるでしょ? 帰って」
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