私が恋したのは女の子でした。
「な、なんか……えっち……だね?」
 
 素直に感想を口にすると、かえでくんが笑った。
 
「そりゃそうだよ。僕、あかりちゃんとそういうことしたいんだもん」
 
「えっ……? えっ……?」
 
 戸惑う私の身体に、かえでくんの身体がのしかかってくる。
 
 押し倒されるって表現、よくあるけど……。
 
 実際はこういうものなの……? 
 
 ゆっくり、ゆっくり体重をかけられて、私は床に倒された。
 
 見下ろしてくるかえでくんは、色っぽい顔で呟く。
 
「あかりちゃんが欲しい」
 
 ストレートに求められて、鼓動が高鳴る。
 
 唇を重ねながら、かえでくんは私の服の裾から手を入れる。
< 83 / 87 >

この作品をシェア

pagetop