想いの先に
あなたと別れた頃 私はすでに 会社を辞めていた。


これで よかった。 もうあなたを 責めずにすむから。


理解のない私で ごめんね…。

私は 泣き出しそうになる気持ちを抑えて あなたの幸せを 願った。


私が傷つくような キツイ言い方を あなたは絶対に しなかった。


「そばにいるよ」 自分が言った言葉なんて 守らないくせに 私の心を 繋ぎ止めようとしたよね。

微笑んでくれる シワを寄せた あなたの顔。

繋いだ手は いつも温かくて…。

「智」って 呼んでくれる あなたの声が あなたが私にくれた 全てが 恋しい…。
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