コイスルハナビラ SAKURA
「あ、猫さん発見~!」
入り口のところで、猫さんを発見したあたし。
猫さんも、今からお昼休憩みたい。
一緒にご飯食べて、色々な話をしよう!
「猫さ~ん!」
あたしは手を振る。
猫さんも、あたしに気付いて近づいてきた。
「お疲れ様です」
「お疲れ様、パンダちゃん」
そして、猫さんは視線を落として
「で……その子は?」
と、聞いてきた。
「その子?」
あたしは言葉の意味がわからず、聞き返す。
「ほら……後ろ……」
「後ろ?」
白猫の頭が見つめる先を、あたしはゆっくりと振り返った。
「……えぇっ!?」
そして、あたしは驚き、2、3歩後ずさる。
だって……
そこには、4歳くらいの男の子が……
いつの間にか立っていたから……