コイスルハナビラ SAKURA

「あ、猫さん発見~!」

入り口のところで、猫さんを発見したあたし。

猫さんも、今からお昼休憩みたい。


一緒にご飯食べて、色々な話をしよう!


「猫さ~ん!」


あたしは手を振る。

猫さんも、あたしに気付いて近づいてきた。


「お疲れ様です」

「お疲れ様、パンダちゃん」


そして、猫さんは視線を落として


「で……その子は?」


と、聞いてきた。


「その子?」


あたしは言葉の意味がわからず、聞き返す。


「ほら……後ろ……」

「後ろ?」


白猫の頭が見つめる先を、あたしはゆっくりと振り返った。


「……えぇっ!?」


そして、あたしは驚き、2、3歩後ずさる。


だって……


そこには、4歳くらいの男の子が……

いつの間にか立っていたから……





< 151 / 186 >

この作品をシェア

pagetop