コイスルハナビラ SAKURA
あの時、あの人たちに出会えなかったら……

今のあたしは、いなかったかもしれない……


さくらは感慨深い想いと共に、桜の木が立ち並ぶ校庭を歩いていた。


お母さん……

小2の時の先生……

麻紀ちゃん……

若林さん……

白猫の由梨さん……


あれから、由梨さんと再会することはなかった。


会いたい一心で、同じ県の大学を選んだりもしたけどね……


さくらは、ふふっと笑う。


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