コイスルハナビラ SAKURA
第3話『STORM』
それから30分の時が流れた。
あたしとの約束の時刻を15分過ぎても、涼ちゃんは姿を現さない。
「あいつ……また遅刻かぁ……」
『ふうっ』と、ため息をつくあたし。
周りで待ち合わせをしている人たちは、次々とペアになって消えていくのに……
「……たまにはキツく言わにゃあ、いけんねぇ!」
あたしは、眉間にシワを寄せて空を見上げた。
空は、少しだけどネズミ色の雲が広がっていた。
あたしとの約束の時刻を15分過ぎても、涼ちゃんは姿を現さない。
「あいつ……また遅刻かぁ……」
『ふうっ』と、ため息をつくあたし。
周りで待ち合わせをしている人たちは、次々とペアになって消えていくのに……
「……たまにはキツく言わにゃあ、いけんねぇ!」
あたしは、眉間にシワを寄せて空を見上げた。
空は、少しだけどネズミ色の雲が広がっていた。