コイスルハナビラ SAKURA
「ん……」
朝の日差しがあたしを照らす。
その眩しさに、あたしは目を細めた。
「……いつの間にか、眠っちゃったんだ……」
そう言いながら、あたしはゆっくり体を起こした。
外は、昨日の雨とはうって変わって、とても良く晴れ渡っている。
あたしは、ベッドに腰掛けたまま、ぼんやり外を眺めた。
「涼ちゃん……」
つぶやくあたし。
悲しい気持ちが、再びあたしを襲う。
とても、1日や2日で整理できるようなものじゃなかった。
涙が再び込み上げて、あたしはうつむいた。