ハーフGIRL♡
キーンコーンカーンコーン♪

いつものチャイムが不気味に聞こえた。
遅刻3分前。マジ危ねぇ。エレベーターのボタンを押して階数板を見ながら待つ。
あー!もう。5階で止まった。早く乗りたいのに───。
チーーーン♪
やっときた。誰かが乗っているみたいなので降りてくるのを待つ。
『会長おはようございます!』
元気な女の子達が挨拶をしてくれた。
『みんなおはよう!じゃねー!!』
元気よくあいさつをして別れる。
15階のボタンを押してドアを閉じるボタンを押す。
『あぁ!疲れたぁ………──』
ガシャーン!
え?何の音?
ビックリしてドアを見ると──
『うわーぉ!アホが挟まってるー♪』
皮肉を言った。
『優香黙れ。つーか人が入ってきてんのに閉めんじゃねぇよ!!!』
こいつは板倉幹人(イタクラ ミキト)。小学校から同じの幼なじみ的な奴。やたらと絡んできてよく喋る。そして運動バカだ。
『ごめんねぇー?見えなかったのー』
もう一度ドアを閉めるボタンを押す。

キーンコーンカーンコーン♪
あぁ。やべぇ。遅刻だ。
何で昨日靴箱に寄らなかったんだろ?
はぁ。最悪だ。

『つーか何でお前まで会室に向かってんの?』
幹人はA組。一番アホなクラス。
私、橘優香(タチバナ ユカ)はZ組。いわゆる特進クラスだ。
『昨日会室に忘れもんしたから取りに行ってるだけ。お前は?』
聞き返される。
『昨日靴箱に寄るの面倒だったから上靴おきっぱにしちゃった。』

沈黙───

チーーーン♪

ドアが開いた。
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