期間限定の彼女(続)…最終章…
ずっと鳴り続ける電話を 北野さんの言葉なんて無視してとった それは母からだった
「母さん?何?」
「ごめんね…掛けるべきか迷ったんだけど…
夏希が 熱っぽいのよ~
それでね ずっとグズグズ泣いてて」
後ろで夏希の声が聞こえる
「えっ?熱?
すぐ帰るから」
と 電話を切って 北野さんに説明をすると
「お母さんに任せておけばいいじゃん!
菜摘が帰ったって 熱が下がるわけでもないじゃん」
って
そこは 『すぐ帰ってみてやって!』
と 言って欲しかったのに…
やはり 子供のいない北野さんには
わからないことだ
その時 この人とは この先無理だと
決断した