期間限定の彼女(続)…最終章…
それから 料理教室は終わりを告げた
一人また一人と 帰っていく中
あたしは 玄関先で 真二のお母さんと一緒になった
回りは誰も居なかったので
口止めしようかと 思ったが
「お疲れさまでした
また 来週お願いしますね」
挨拶をしただけ すると
「久しぶりだわね
あなた 玉の輿に乗ったのね
いい相手が居たじゃない!」
「玉の輿とか …たまたま相手がそうだっただけで…」
「相手は知ってるの?あなたのこと
ああ結婚するんだから 知ってるわよね」
「ああ はい…」
「何が起きても 社長なら 尻拭いもしてくれるわね 良かったわね」
「すみません!その言い方 辞めて貰えますか?侮辱されてるみたいで 情けなくなってきます もうあの頃とは違うんで!」