一匹狼と赤ずきんちゃん




花恋は自分を汚いものと見るようになった



ばあちゃんちから一歩も出ずに、毎日うわごとをつぶやいていた



俺は、そんな花恋の姿を見るのが苦しかった



ある日、ばあちゃんちに行ったんだ



いつものように



「花恋!来たぞ」って言っても返事がない



いつもなら、返事が聞こえるはずなのにさ




花恋の部屋を開けると、首を吊った花恋が死んでいた




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