秘密だらけの孤独姫


「離せ…」


苦しい、死ぬ…


私は、こんなところで死にたくない…


バッ


あ。やっと、離してくれた…


兄「俺の族に…入らないか…?」


「ん?」


今のは、聞き間違い…?


うん。多分、そうだね。


兄「だから…俺の族に入らないか?」


「はぁ?」


てか、なんで?


私、足手まといだと思うけど…?


兄「見たときから、仲間にしようと思ってたんだ」


「へぇ」


どうせ、戦力がほしいだけだと思う…


みんな、No.1になりたいからって…


私を巻き込まないでよ…(溜息)


「却下。俺は、忙しい」


兄「でも…「無理なもんは、無理。俺は、一人でいるほうが楽だ」…」


兄「形だけとか…」


「それも無理」


どうしても、私を仲間にしたいみたい…


どんな手を使っても…


私は、仲間にならないけどね…?


一匹狼の方が楽だし…


みんなに迷惑かけないし…?


兄「ちぇ…」


可愛く言っても意味ないからね?


「まぁ。そういうことだ。また、会わないことを願うよ。未来、夜は絶対に外に出歩くな」


そう言ってから、私は来た道を戻った…


後ろで、二人が…


「かっこいい…」


って呟いてたことに…


気づかなかった…


< 101 / 186 >

この作品をシェア

pagetop