秘密だらけの孤独姫


黎人「なんで、カツラ被ってた?」


あー。その話?


てか、その話をするために追いかけて来たんだ…?(笑)


「えーと…ある人に見つからないように…してたんです…」


嘘は、言ってない。


本当の事だし。


黎人「もしかして…彼氏?」


「…私に彼氏が出来ると思いますか?」


私に出来てたら…


ある意味、奇跡としか言いようがない。


黎人「ふーん。てか、三つ編みやめたら?」


「へ…?」


いや…


三つ編み外したら…


ヤバイと思うんだよね…


黎人「メガネも外したら?目、悪くないだろ?」


あー。ばれてたか…


確かに、目いいけど…


これは、絶対に外せない。


“あいつら”にばれたら…


やばいし…


黎人「はぁ…よし。取った」


「はい?」


取った?


何を?


黎人「やっぱ、そっちの方が可愛い」


「⁉︎」


私は、自分の姿を見た。


マジで…?


メガネも…


三つ編みも…


外されていた…


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