秘密だらけの孤独姫


「たぶん、大丈夫だよ」


燐斗「だめ…」


流星「だめだよ〜」


「なんで?」


流星「んー。なんて言ったらいいんかな…?」


燐斗「とにかく…危ない…」


「そっか…でも、莉緒は起こしてもいいよね?」


莉緒もお酒飲んだのかなぁ?


流星「じゃあ、りーちゃんは任すねー‼︎」


「…はーい」


私は、莉緒に近づいた。


莉緒の近くの机には…


お酒とジュースが置いてあった。


「莉緒、起きて」


トントン


莉緒の肩を叩いても起きない…


んー。どうしよう…


もうちょっと、強く叩く…とか?


んー。それは、ちょっと…


あとで、糞兄貴に怒られるのは…


めんどくさい。


仕方ない…


「よっこいっしょ」


私は、莉緒をお姫様抱っこした。


「ん…?この匂い…」


もしかして…‼︎


「流星‼︎莉緒は、いつもお酒飲んでる?」


流星「んー?飲んでないよー?圭が飲ませないようにしてるから〜」


「なるほどね…」


流星「どうしたの?」


「莉緒から…お酒の匂いがしてるの…」


ちょっとだけなんだけどね?


流星「え⁉︎なんでー⁉︎」


「莉緒、間違えて飲んじゃったみたい…」


オレンジジュースとお酒、似てるし…


間違えるのは、仕方ないよね…


でも…


もしかしたら…


「わざと、飲んだ可能性もあるの…」


燐斗「わざと…?」


「うん。莉緒、お酒飲んだことないでしょ?だから、お酒に興味あったんじゃないかな?」


流星「そうかも…‼︎いつも、お酒飲みたいって言ってたよー‼︎」


燐斗「そういえば…言ってた…気がする…」


「そっか」


まぁ。どっちでもいいけどね?


< 63 / 186 >

この作品をシェア

pagetop