秘密だらけの孤独姫


私は、莉緒をベッドに寝かせた。


「…莉緒“は”…みんなを裏切ったらだめだよ…?」


莉緒「スースー」


寝てる莉緒に言っても…


意味ないよね…


「さてと、みんなを見に行こうかな?」


ガチャ


バタン


「流星ー?」


リビングに入ったら…


誰もいなかった…


「みんな、寝ちゃったのかな?」


あ。やばっ‼︎


あの人らが帰って来る時間だ‼︎


私は、ダッシュで自分の部屋に戻って鍵を閉めた。


「ふぅ…」


「ただいまー」


あ。帰って来たみたい…


よかった。


間に合ったみたい…


「莉緒ー?龍騎ー?龍雅ー?どこにいるの?」


やっぱり…


私の名前は、呼ばれない…


てか、あの人らに…


名前…


呼ばれたことない…


「クスッ バカみたい…」


いつか、名前を呼んでくれる‼︎


そう信じてた私がバカだった…


あの人らは…


私を邪魔者扱いするんだから…


流星「あ。おばあさん、お邪魔してまーす」


母「あら、いいのよ?それより、龍騎達は?」


流星「お酒を飲みすぎて潰れてるよ〜(笑)」


母「そう…」


流星「それより…花音ちゃんの名前は、なんで呼ばないの?」


流星…


母「あら、あの子と知り合いなの?」


流星「友達です」


母「そう。なら、早くあの子から離れた方がいいわよ。あの子、使えないし。邪魔なだけよ?」


ズキッ


邪魔なだけ…か…


流星「あんたら…「姉ちゃんをいじめるな…‼︎お前が姉ちゃんの何を知っている…?知らないくせに…‼︎」


燐斗の泣き声が聞こえる…


燐斗…


ガチャ


流星「花音ちゃん⁉︎」


燐斗「姉ちゃん‼︎」


あれ?なんで、みんな驚いてるわけ?


扉のところに私の部屋って書いてあるんだけど…?


まぁ。いっか。


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