秘密だらけの孤独姫


それから、流星はずっと集中してやっていた。


私が教えなくても、流星はスラスラと解いていった。


私、暇になった…


何しようかな…


雑誌でも読もうかな…?


「燐斗、雑誌ってどこに置いてある?」


燐斗「…そこ」


「ありがとう」


今、思ったんだけど…


燐斗って無口だよね。


昔なんか、甘えん坊だったのに…


「燐斗、私がいない間に何があったの?昔は、こんなに無口じゃなかったよね?」


ピクッ


燐斗が反応した。


しかも…


なぜか、流星まで反応したし…


流星も知ってるってこと…?


燐斗「…姉ちゃん、俺女嫌いになったんだ」


「ふーん。女嫌い?ってえぇ⁉︎」


女嫌い⁉︎


燐斗が⁉︎


「な、何があったの⁉︎」


燐斗が女嫌いなんて…


驚いた…


燐斗「…姫に…裏切られた…」


「姫?」


流星「りーちゃん以外にも、姫がいたんだよ…結局、燐斗と航平が辞めさせたけどね〜」


なんか、流星が真顔で言うと怖い…


「てか、莉緒以外に姫がいたなんて驚きだね」


姫がいることは、知ってたけどね?


だてに、総長してなかったし…


「で?それが、原因?」


燐斗「うん…」


「んー。まぁ。人間は、誰でも裏切るよ」


だから、すぐに信じてしまったら…


裏切られた時に、立ち直れなくなる…


< 82 / 186 >

この作品をシェア

pagetop