秘密だらけの孤独姫


「赤色のカツラを被ろう。よし。完璧」


うん。これ、誰?


って感じ(笑)


本当に自分なのか、わかんない(笑)


まぁ。いっか。


ガチャ


「お母さん、行ってくる」


母「はーい…⁉︎」


「ん?なに?」


なんで、固まってるの?


母「本当に…花音?」


「そうだよ?」


私以外、誰がいるのかな…?(笑)


ここは、セキュリティがすごいから泥棒とかは入れないしね…?


だから、よーく考えたら私だってすぐにわかるの。


母「…ヤバイ…」


「?」


ヤバイ?


何が?


母「かっこよすぎー‼︎‼︎」


ぎゅー


「ちょ‼︎ぎ、ギブ‼︎」


お母さん、力強すぎ…‼︎


このままだと、死ぬんだけど…?


父「ん?なにか、騒がしいぞ?って…なにをしてるー⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」


なんで、こんな時に来るの…?


タイミング、悪すぎ…(溜息)


ビリッ


お父さんが私とお母さんを引き剥がした。


父「君は、誰だ⁉︎私の妻になにをしている⁉︎」


「はぁ…?」


いや…


え…?


自分の娘って…


気づいてないの…?


母「あなたこそ、何を言ってるの?」


お母さんは、お父さんを睨んでる…


ある意味、怖いです。


父「は?」


母「この子は、花音よ?」


父「は…?はぁぁぁぁぁぁあああ⁉︎⁉︎⁉︎」


うん。うるさい。


「耳、痛い」


父「えぇ⁉︎花音⁉︎」


「うん。そうだよ?」


父「詐欺だー‼︎」


いや、なんで?


父「女では、可愛い…男ではかっこいい…詐欺だ…」


お父さんがブツブツ言ってて、怖い…


呪文でも唱えてるの?


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