world end after tale
きっとそこにそれがある。
矛盾だな。
ジャックなど、足手まとい。
なのに何故連れて来たのか。
早く目的の場所に行きたいはずなのに…何をやっているのか。
「……」
私はいったい、何がしたいのか。
連れてきたのはきっと似ていたからだろう。
昔の私に。
今の自分に。
夜が過ぎていく。
朝日が木々の間からジャックの顔を照らしていた。
彼はそれが眩しくて目を覚ましたようだ。
「おはよう」
私は声をかけた。
「あ、おはようございます」
「良く寝れた?」
「…すみません、わがまま言ってしまって…」
「別に」
そう言って私は鞄からカンパンを出した。
それをジャックに手渡す。
無言のまま、彼はそれを受け取った。
「食べたら発つ」
そういって私はカンパンを口に入れた。
歩いているだけでその日が終わろうとしていた時に、次の町が見えた。
だが、まだ遥か遠い。
ジャックはすでに限界を越えていた。
昨日の疲れも加わり、体調も軽く崩しているようだ。
仕方なく、今日も野宿となった。
薪を集め火を点ける。
「……」
二人は火を見つめたまま無言で座り込んでいた。
パチパチと薪が燃える音がする。
「昔、よくこんなことをしていた」
私の口が喋り出した。
矛盾だな。
ジャックなど、足手まとい。
なのに何故連れて来たのか。
早く目的の場所に行きたいはずなのに…何をやっているのか。
「……」
私はいったい、何がしたいのか。
連れてきたのはきっと似ていたからだろう。
昔の私に。
今の自分に。
夜が過ぎていく。
朝日が木々の間からジャックの顔を照らしていた。
彼はそれが眩しくて目を覚ましたようだ。
「おはよう」
私は声をかけた。
「あ、おはようございます」
「良く寝れた?」
「…すみません、わがまま言ってしまって…」
「別に」
そう言って私は鞄からカンパンを出した。
それをジャックに手渡す。
無言のまま、彼はそれを受け取った。
「食べたら発つ」
そういって私はカンパンを口に入れた。
歩いているだけでその日が終わろうとしていた時に、次の町が見えた。
だが、まだ遥か遠い。
ジャックはすでに限界を越えていた。
昨日の疲れも加わり、体調も軽く崩しているようだ。
仕方なく、今日も野宿となった。
薪を集め火を点ける。
「……」
二人は火を見つめたまま無言で座り込んでいた。
パチパチと薪が燃える音がする。
「昔、よくこんなことをしていた」
私の口が喋り出した。