world end after tale
「そうか」
私は煙と同時にその言葉を吐き出した。
「私はその話をする気はない。他の奴から聞けばいい」
「ダメです」
彼は立ち上がりながら否定した。
「貴方からじゃないと」
真っ直ぐな目線。
私の身体に突き刺さる。
なるほどなと思う。
恐らく、彼は聞いたのだ。ラグナロクを私以外の誰かに。
だが、知る者はいない。
ラグナロクの唯一の真実を。
私だけが生き残ったのだから。
「で、お前は満足か」
「え?」
「他人がどんなに不快でも自分が満足ならばそれで満足か」
口ごもる彼。
私は自身を嘲笑した。それは自分がしてきたこと。最愛の人のために、殺した。
大地が紅く染まるほどに殺した。
自身の満足のために。
最愛の人の為に。
只の業。
そう、それは只の業。
「ふっ」
私は笑った。
「気が向いたら話してやる」
私はそう言った。
確かにそう言った。
不可解な言葉。
彼はまた驚いた。
私も驚いた。
何故、自分がこんな事を言うのか。
だが、言ったのは私。
それは確かな真実で揺るぎない事実。
私は彼を部屋から追い出し、ベッドに横になる。
思考を廻らせる。
何故、ああ言ったのか。
解らない?
いや、解る。
似ていたのだ。
不器用な生き方が。
私に。
私は煙と同時にその言葉を吐き出した。
「私はその話をする気はない。他の奴から聞けばいい」
「ダメです」
彼は立ち上がりながら否定した。
「貴方からじゃないと」
真っ直ぐな目線。
私の身体に突き刺さる。
なるほどなと思う。
恐らく、彼は聞いたのだ。ラグナロクを私以外の誰かに。
だが、知る者はいない。
ラグナロクの唯一の真実を。
私だけが生き残ったのだから。
「で、お前は満足か」
「え?」
「他人がどんなに不快でも自分が満足ならばそれで満足か」
口ごもる彼。
私は自身を嘲笑した。それは自分がしてきたこと。最愛の人のために、殺した。
大地が紅く染まるほどに殺した。
自身の満足のために。
最愛の人の為に。
只の業。
そう、それは只の業。
「ふっ」
私は笑った。
「気が向いたら話してやる」
私はそう言った。
確かにそう言った。
不可解な言葉。
彼はまた驚いた。
私も驚いた。
何故、自分がこんな事を言うのか。
だが、言ったのは私。
それは確かな真実で揺るぎない事実。
私は彼を部屋から追い出し、ベッドに横になる。
思考を廻らせる。
何故、ああ言ったのか。
解らない?
いや、解る。
似ていたのだ。
不器用な生き方が。
私に。