world end after tale
ゼノ以外の人間に初めて興味を持った。
やはり、私は変わったのだ。
七年間続けていた職は失った。
ならば、私は違う。
昔の私とは違う。
世界の終わり後に人間の鼓動を感じた。
「おはよう」
食堂で食事をとっていた私の元に訪れた彼に言った。
「あ、おはようございます」
彼は私の傍らで棒立ちしたまま言った。
「名前…まだ聞いてなかったな」
彼は驚いた。
自分に興味を持ってもらった事に。
そして、フォルセスが近い存在になった事に。
「ジャックです」
「そうか」
私は視線をご飯に戻した。
彼はまだ私の傍らにたちつくしている。
促すのが面倒だ。
座れと言われるまで、立っているつもりなのだろうか。
いや、無理に促す必要もない。
私のジャックを放っておくことにした。
暫くして、ジャックは席に着いた。
店員に何かをちゅうもんし、私を見た。
「どうして、僕を…」
「さぁな、私にも分からない。だが、これだけは真実だ。今、ここにいるという事はな」
「………」
「それより、早く朝食を済ませろ。直ぐに発つぞ」
「え?何処かに向かっているんですか?」
「…ああ、とても懐かしい場所にな」
街道を歩く者は皆無に近い。
故に、雑草が生えたい放題で獣道と大して変わらない状態だ。
先刻の町を出てから歩く事日が暮れるまで。
ジャックは疲れきっていた。
普段こういった道を歩かないのだろう。
根本的に違うのだ。
そう、それは人と獣を比べた格差。
やはり、私は変わったのだ。
七年間続けていた職は失った。
ならば、私は違う。
昔の私とは違う。
世界の終わり後に人間の鼓動を感じた。
「おはよう」
食堂で食事をとっていた私の元に訪れた彼に言った。
「あ、おはようございます」
彼は私の傍らで棒立ちしたまま言った。
「名前…まだ聞いてなかったな」
彼は驚いた。
自分に興味を持ってもらった事に。
そして、フォルセスが近い存在になった事に。
「ジャックです」
「そうか」
私は視線をご飯に戻した。
彼はまだ私の傍らにたちつくしている。
促すのが面倒だ。
座れと言われるまで、立っているつもりなのだろうか。
いや、無理に促す必要もない。
私のジャックを放っておくことにした。
暫くして、ジャックは席に着いた。
店員に何かをちゅうもんし、私を見た。
「どうして、僕を…」
「さぁな、私にも分からない。だが、これだけは真実だ。今、ここにいるという事はな」
「………」
「それより、早く朝食を済ませろ。直ぐに発つぞ」
「え?何処かに向かっているんですか?」
「…ああ、とても懐かしい場所にな」
街道を歩く者は皆無に近い。
故に、雑草が生えたい放題で獣道と大して変わらない状態だ。
先刻の町を出てから歩く事日が暮れるまで。
ジャックは疲れきっていた。
普段こういった道を歩かないのだろう。
根本的に違うのだ。
そう、それは人と獣を比べた格差。