甘い心はあなた一色
SWEET-1

好き、好き、好きっ!!





「ちょっ、織くんっ人来ちゃう……!」



「大丈夫、誰も来ないよ」



目の前の熱い瞳があたしを捉えて。



黒く柔らかい髪が、あたしの頬に触れた。



「し、織く……」



「もう黙って」



近づいた綺麗すぎる顔に、あたしは赤くなって固まった。



そんなあたしを見た織くんが、ニヤリと妖しく笑う。



うわわ、めちゃくちゃかっこいいよぉ……。



そんな笑顔を見せられたら、どうすることもできなくて。



あたしはギュッと目を閉じた。



織くんの息遣いを感じて、もう息もできない。




あぁ、あたし織くんに食べられちゃうんだな。





< 1 / 396 >

この作品をシェア

pagetop