甘い心はあなた一色
カツカレーを美味しそうに食べる織くんを見ていたら、自然に笑みがこぼれた。
結婚なんてしたら、毎日こうしていられるんだろうなぁ、なんて。
きゃぁぁぁ!!
「コラ、妄想しない」
「へっ!?あ、ごめん」
バレてたかぁ。いかんいかん。
こんなんじゃ、いつか愛想尽かされちゃう!
「そんなんじゃ嫌いにならないから、安心して」
「う゛……」
そこまでわかっちゃう?
あたしは体を小さくしてハンバーグをつつく。
あたしの行動は、どうやら織くんには全部お見通しみたいです……。