甘い心はあなた一色




「え?なにが……?」



「汗、すごいけど」



「へー?」



さっきから何か垂れてるなぁ、と思ってたんだよね。



ゆっくり拭ってみると。



――なんでかな、すごい汗。



「あれ、どうしたんだろ……」



日差しも強いし、確かに暑いんだけどね?



尋常じゃないかも、この汗の量。



「お前、ちょっと陰で休め」



「えー?大丈夫だよ」



あたしそこまで弱くないし。



そんなことしなくても、全然平気。




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