甘い心はあなた一色
あぁ、なんて可愛くないの……。
っていうか今、織くんに嬉しいこと言われちゃった……。
「ねぇ、紗英子さん」
体を離して、見つめられる。
「んっ?」
「今度の夏祭り、一緒に行こうよ」
「え……?」
「ちょうど部活が半日だからさ」
ふわふわ、とあたしの頭の中にはお花畑で天使が飛んでる。
これは、ででっデートのお誘い!?
「デート、しよう」
「織くん……」
「埋め合わせみたいで悪いんだけど、紗英子さんといたいんだ」
――ズッキュン